空調完備のトランクルームおすすめ4選！料金相場と選び方、メリットも解説

カビや湿気、温度変化から大切な荷物を守りたいけれど、どのトランクルームを選べば良いかお悩みではありませんか？衣類や本、楽器、精密機器といったデリケートな荷物の保管には、温度・湿度が管理された空調完備の屋内型トランクルームが最適です。

この記事では、おすすめの空調完備トランクルーム4社を徹底比較するだけでなく、料金相場や失敗しない選び方のポイント、保管に適した荷物とそうでない荷物の違いまで詳しく解説します。

さらに、「空調完備」と「エアコン完備」の違いなど、契約前に知っておきたい注意点も網羅しています。この記事を読めば、あなたの荷物にとって最適な保管環境が見つかり、安心してトランクルームを利用できるようになります。

空調完備のトランクルームおすすめ4選

大切な荷物をカビや湿気、温度変化による劣化から守るために不可欠なのが「空調完備」のトランクルームです。しかし、数多くのサービスの中からどれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。

ここでは、豊富な実績と高い信頼性を誇り、優れた空調設備を提供するおすすめのトランクルームサービスを4社厳選してご紹介します。各社の概要・特徴を比較し、あなたの用途・荷物の種類に最適な保管環境を見つけましょう。

ハローストレージ

ハローストレージは、全国に2,000物件以上、約10万室を展開する業界最大手のトランクルームサービスです。 店舗数が圧倒的に多いため、自宅や職場の近くで空調完備の屋内型トランクルーム（トランクハウス24シリーズ）を見つけやすいのが最大の魅力です。

運営会社	エリアリンク株式会社
月額料金の目安	約6,500円/帖～
初期費用	・使用料：当月から翌月分 ・管理費：4,400円 ・手数料：使用料の1ヶ月分 ・鍵代（屋内）：4,400円 ・鍵代（屋外）：3,080円 ・セキュリティ登録料：1,100円（屋内） ・室内整備料：13,200円（安心保証パック加入時は無料）
契約後の手数料	・更新手数料（年1回）：賃料0.5ヶ月分 ・鍵の再発行：11,000円 ・管理費：2,200円
保証サービス	・安心保証パック：770円 ・安心保証パック＋：990円
タイプ	・屋内型 ・屋外型 ・バイクヤード
サイズ目安	1～8帖
最低利用期間	約2ヶ月
解約違約金・手数料	契約後2ヶ月は解約不可 ※申し込み後のキャンセル料は5,000円
保証人	不要 ※緊急連絡先は必要
補償限度額	50万円/1事故・1室 ※自動付与される保険
24時間利用の可否	あり
主な設備	・空調 ・エレベーター ・駐車場 ※すべて屋内型のみ
店舗スタッフ常駐	なし
利用開始までの期間	最短2日後
見学の可否	あり
国内店舗数	約2,000件以上
支払い方法	・クレジットカード ・口座振替 ・銀行振込（初期費用のみ）

ハローストレージには空調設備を備えた屋内型店舗もあり、冷房・ドライで運転されています。4月～11月にかけて室温が約26～27度に保たれ、カビ・雑菌が繁殖しにくい環境です。

ただし、暖房と湿度調整はないため、冬の結露対策が必要です。

衣類や家電製品など、温度の上昇に弱い荷物の保管を検討しており、かつ利便性の高い立地で探している人はハローストレージを検討してみましょう。

キュラーズ

キュラーズは、全店舗が屋内型であり、スタッフが常駐しているという高い安心感が特徴のトランクルームです。 全フロアで空調が完備され、温度・湿度管理が徹底されているため、デリケートな荷物も安心して預けられます。

運営会社	株式会社キュラーズ
月額料金の目安	12,000～22,000円/帖
初期費用	・1ヶ月分の利用料金＋日割り分 ・セキュリティカード代：2,700円
契約後の手数料	なし （セキュリティカード再発行は2,970円）
保証サービス	あんしんケア：1,650円/月
タイプ	屋内型
サイズ目安	0.1～5帖
最低利用期間	1ヶ月
解約違約金・手数料	なし
保証人	不要
補償限度額	20～120万円/室 ※自動付与される保険
24時間利用の可否	あり
主な設備	・セキュリティ対策 ・温湿度管理 ・無料駐車場 ・エレベーター ・脚立、台車 ・トイレ ・電源（バイクヤード、女性専用フロアのみ） ・ワインストレージ
店舗スタッフ常駐	あり
利用開始までの期間	翌営業日
見学の可否	あり
国内店舗数	約70件
支払い方法	・初回の支払い：クレジットカード/銀行振込/コンビニ払い ・毎月の支払い：口座振替/銀行振込/コンビニ払い

キュラーズでは、全店舗に最新型の空調システムが導入されています。1年をとおして温度変化がないよう管理・調整され、湿度は60％前後に保たれます。

夏の気温上昇はもちろん、急激な温度変化による結露のリスクも最小限に抑えられた環境です。衣類や布団、家電製品など、厳格な温湿度管理が求められる荷物を保管したい人はキュラーズを検討してみましょう。

ドッとあーるコンテナ

ドッとあーるコンテナは、関東・関西・九州を中心に展開している地域密着型のサービスです。 屋内型トランクルームでは、エアコンによる空調管理が行われており、デリケートな荷物も安心して保管できます。

運営会社	株式会社ユーティライズ
月額料金の目安	・屋内型：約5,000円/帖～ ・屋外型：約2,200円/帖～
初期費用	・使用料 ：当月分の日割り分＋翌月分 ・補償料 ：500円 / 月(非課税) ・管理費 ：800円 / 月(税込) ・事務手数料 ：1ヶ月分 ・メンテナンス費用 ：5,400円(税込)
契約後の手数料	・管理費：800円 ・盗難・火災補償：500円
保証サービス	–
タイプ	・屋内型 ・屋外型 ・バイクヤード
サイズ目安	0.5～11帖
最低利用期間	1ヶ月
解約違約金・手数料	なし
保証人	不要
補償限度額	100万円
24時間利用の可否	あり
主な設備	・空調設備（屋内型） ・照明（屋内型） ・セキュリティ対策（南京錠、カメラなど）
店舗スタッフ常駐	なし
利用開始までの期間	最短当日
見学の可否	あり
国内店舗数	約400件
支払い方法	・クレジットカード（初期費用のみ） ・口座振替

ドッとあ〜るコンテナでは、空調システムはもちろん、セキュリティカードや防犯カメラなど、荷物を守る設備が導入されています。空調システムは冷暖房どちらも対応しているため、1年をとおして一定の温度に保たれます。

ただし、店舗によって設備の有無は差があるため、利用時は必ず最寄りの店舗を確認してください。

サービス展開エリアにお住まいで、コストと設備のバランスが取れたトランクルームを探している人はドッとあ〜るコンテナを検討してみましょう。

加瀬のレンタルボックス

加瀬のレンタルボックスは、全国に幅広いネットワークを持つ老舗のサービスです。 屋外コンテナだけでなく、ビルインタイプの屋内型トランクルームも数多く提供しており、それらの多くで空調設備が導入されています。

運営会社	株式会社 加瀬倉庫
月額料金の目安	・屋内型：約7,000～9,000円/帖 ・屋外型：約5,000円/帖 ・ワークトランク：11,000円/室～
初期費用	約2ヶ月分の月額料金
契約後の手数料	–
保証サービス	–
タイプ	・屋内型 ・屋外型 ・バイクヤード ・ワークトランク（作業用スペース）
サイズ目安	0.2～20帖
最低利用期間	1ヶ月
解約違約金・手数料	なし ※当月中の解約手続きは不可（解約予定月の前月末に手続き）
保証人	不要
補償限度額	–
24時間利用の可否	あり
主な設備	・空調（屋内） ・換気口（屋外） ・移動式の階段（屋外） ・セキュリティ対策 ・駐車場 ・大型スロープ（バイクヤード） ・油圧ダンパー（バイクヤード） ・電源（ワークトランク）
店舗スタッフ常駐	なし
利用開始までの期間	2～6日
見学の可否	なし
国内店舗数	約1,700件
支払い方法	・クレジットカード ・口座振替 ・コンビニ決済（初期費用のみ）

加瀬のレンタルボックスでは、空調完備の屋内型店舗もあり、温度を一定に保ってもらえます。さらに、屋内型は全室にメッシュ天井が採用され、空気の循環効率も高められた環境です。

衣類や家電製品など、温度・湿度に弱い荷物でも預けやすい環境が整えられています。

国内全域に店舗数が多いため、豊富な物件数の中から、自宅近くで空調付きの屋内型トランクルームを見つけたい人におすすめです。

空調完備トランクルームに荷物を保管するメリット

大切な荷物を保管するなら、保管環境は非常に重要です。特に日本は四季があり、年間を通して気温や湿度の変化が大きいため、デリケートな荷物は劣化のリスクに晒されがちです。

ここでは、荷物の保管に関する不安を取り除く、空調完備のトランクルームを利用する3つのメリットを詳しく解説します。

メリット① 気温・湿度の影響を受けにくい

空調完備のトランクルームが持つ最大のメリットは、温度や湿度が一定の範囲内に保たれることです。日本は「夏の高温多湿」「冬は寒暖差で結露が発生しやすい」という厳しい環境ですが、空調設備があれば、そうした外気の影響を最小限に抑えられます。

衣類や革製品、精密機器は温度・湿度の変化に弱く、空調のない倉庫では劣化などのリスクが高まるでしょう。しかし、空調完備のトランクルームであれば、店舗内の環境が維持されるため、荷物を安全に保管できます。

メリット② カビ・ダニなどから荷物を守る

店舗内の温度・湿度が管理されたトランクルームは、カビ・ダニの発生を抑制し、より長期的に荷物を預けられます。カビ・ダニは温度20～30℃、湿度60%以上で発生しやすくなると言われており、湿度の高い日本では特にリスクが高まります。

しかし、空調管理システムのあるトランクルームであれば、1年をとおして温度・湿度が適切に管理されるため、カビ・ダニの発生リスクを抑えられるでしょう。

注意点として、「エアコン完備」と「空調管理システム完備」は意味が異なります。

上記の違いを理解したうえで、トランクルーム契約時は設備の稼働状況も確認しましょう。

メリット③ 快適な環境で荷物の出し入れができる

屋内型トランクルームは、季節や天候に左右されず、いつでも快適な環境で荷物の出し入れや整理作業ができる点が魅力です。

トランクルームに預けた荷物は、「定期的なメンテナンス」「除湿剤の入れかえ」など、倉庫内での軽作業があります。空調管理のトランクルームであれば、暑さ・寒さを気にせず作業できるため、ストレスを感じづらいでしょう。

空調完備トランクルームの料金相場

空調完備の屋内型トランクルームについて、月額料金・初期費用の相場と安く抑えるコツを解説します。

トランクルームの料金は、主に「設備・立地・広さ」によって決まります。相場を知っておおよその予算を組みましょう。

月額料金の相場

空調完備の屋内型トランクルームの料金相場は、1帖あたり5,000～12,000円です。1年をとおして空調管理される設備であれば、料金は高額になります。

また、都心部（東京都23区など）やセキュリティ設備の充実した店舗は、アクセスが良く、安全性も高まるため、1帖あたり8,000～10,000円ほどの料金になるケースもあります

初期費用とその他費用

トランクルームの初期費用とその他費用の内訳・相場も見ていきましょう。

項目	主な内訳	料金相場
初期費用	・事務手数料 ・鍵代（鍵交換費用） ・保証料 ・当月/翌月の利用料 ・敷金・礼金	月額料金の2～3ヶ月分
その他の費用	・管理費 ・共益費 ・更新料	要問い合わせ ※月額料金に含まれるケースがある

トランクルームの契約時には、月額料金のほかに初期費用も発生します。 主に当月・翌月分の月額料金を前払いするケースが多いものの、手数料や保証料などがかかる可能性もあるため、予算の範囲内に収まるか契約時に確認しましょう。

また、月額料金以外にも、管理費や更新料など定期的に発生する費用もあります。月額料金に含まれるケースが多いものの、別途500円や1,000円などが請求される業者もあるので、必ず確認してください。

料金を安く抑えるためのポイント

少しでも費用を抑えて空調完備トランクルームを利用したい場合、以下のポイントを意識して探してみましょう。

トランクルーム業者の中には、新規契約者向けの割引キャンペーンを展開しているケースもあります。適用条件（○ヶ月以上契約など）はあるものの、料金の総額を抑えられます。

トランクルームをお探しの際は、以下の大手トランクルームもチェックしてみてください。

業者名	キャンペーン
ハローストレージ	・事務手数料が無料 ・月額料金が最大6ヶ月半額
ドッとあーるコンテナ	・事務手数料が割引 ・月額料金が最大6ヶ月半額
スペースプラス	・月額料金が最大最大6ヶ月半額

空調完備トランクルームの失敗しない選び方

大切な荷物を最適な環境で保管するために、空調完備のトランクルームは非常に有効な選択肢です。しかし、「空調完備」という言葉だけで安易に選んでしまうと、「思ったような保管環境ではなかった」「使い勝手が悪かった」といった失敗につながる可能性があります。

料金だけでなく、これから解説する4つのポイントを総合的に比較検討し、あなたの荷物とライフスタイルに最適なトランクルームを見つけましょう。

選び方① 保管したい荷物に合った環境（温度・湿度）か

まず最も重要なのは、保管したい荷物の特性に合った保管環境が提供されているかを確認することです。「空調完備」と一口に言っても、その設備内容は業者によってさまざまです。

温度管理のみの場合もあれば、湿度管理まで徹底している店舗もあります。 デリケートな荷物を預ける際は、以下を参考に設備をチェックしましょう。

荷物の種類	注意すべき点	推奨設備
衣類（着物、ドレス）や寝具	・湿気によるカビやダニ ・ニオイの付着	温度管理＋湿度管理
紙類 （書籍、写真など）	・湿気によるシミやカビ ・紙の劣化	温度管理＋湿度管理
精密機器 （カメラ、パソコンなど）	・湿気によるレンズのカビ ・電子回路の故障	温度管理＋湿度管理
レジャー用品 （テントや釣り具など）	・金属製品のサビ ・保管前のメンテナンス不足	温度管理
スポーツ用品	・保管前のメンテナンス不足	温度管理

上記はあくまでも一例なので、必ずしも該当する設備が必須というわけではありません。たとえば、屋外で使用するレジャー用品（自転車や釣り具など）であれば、定期的なメンテナンスを行うことで屋外型のトランクルームでも保管できるでしょう。

選び方② 立地とアクセスの良さ

次に、トランクルームの立地とアクセスの良さも、快適に利用するための重要な要素です。荷物の出し入れをどのくらいの頻度で行うかを考え、無理なく通える場所にあるかを検討しましょう。

アクセス性を考慮するポイントは次のとおりです。

店舗によっては、専用駐車場がなく、搬入口も狭いケースもあります。どれだけ広い倉庫を借りても、搬入に手間がかかるようであれば、コスパが良いとは言えません。

契約時はアクセス性も考慮しつつ、店舗＋経路を見学しておきましょう。

選び方③ セキュリティ対策は万全か

自宅から離れた場所に大切な荷物を預ける際、セキュリティ対策は妥協できないポイントです。 空調設備が整った屋内型トランクルームは、セキュリティレベルも高い傾向にありますが、その具体的な内容は施設によって異なります。

大切な荷物ほど、以下のセキュリティ対策が導入されているか確認しましょう。

基本的に、屋内型のトランクルームは、部外者が出入りできないよう、建物（ビル）の入り口が施錠されています。物理的な鍵ではピッキングのリスクがあるため、セキュリティカードや暗証番号方式の方が安心です。

また、防犯カメラが設置が設置されていても、台数が少なければリスクを下げられません。店舗を見学し、防犯上のリスクが高くないか確認しましょう。

選び方④ 24時間利用可能か

自分のライフスタイルに合わせて、いつでも荷物の出し入れができるかどうかも、トランクルーム選びの重要な基準です。 仕事が不規則な方や、早朝・深夜に作業をしたい方にとっては、24時間365日利用可能な施設が非常に便利です。

ただし、「24時間利用可能」と謳っていても、エレベーターの稼働時間が限られていたり、一部の出入口が閉鎖されたりするケースも考えられます。

また、夜間の照明設備が十分かどうかも、女性が一人で利用する場合には確認しておきたいポイントです。契約前には、利用時間の制限やルールについて詳細を確認することをおすすめします。

空調完備のトランクルームに保管したほうが荷物・そうでない荷物

トランクルームに荷物を預ける際、その荷物が持つ特性によって最適な保管環境は大きく異なります。特に、温度や湿度の変化にデリケートな荷物は、カビや変質、劣化を防ぐために空調完備のトランクルームを選ぶことが非常に重要です。

一方で、どのトランクルーム業者においても、保管NGとされる荷物もあります。ここでは、それぞれの荷物の具体例と、なぜその環境が適しているのかを詳しく解説します。

空調完備トランクルームがおすすめの荷物

高温多湿な日本の気候では、特定のアイテムはカビやダニ、変色、変形といったトラブルに見舞われやすいです。 以下の荷物は、年間を通して温度と湿度が管理された空調完備の屋内型トランクルームでの保管を推奨します。

荷物の種類	品目	理由
衣類・布製品	着物、ドレス、スーツ、布団、毛布、ぬいぐるみ、カーテン	・湿気によるカビや変色が発生
皮革製品	バッグ、靴、ジャケット、ベルト、財布	・湿気によるカビが発生 ・乾燥によるひび割れが起きる
書籍・紙類	本、漫画、アルバム、写真、重要書類、ポスター	・湿気による波打ちやカビが発生 ・写真同士が張り付くこともある
精密機器・家電	パソコン、カメラ、レンズ、オーディオ機器、ゲーム機、DVD・Blu-rayディスク	・急激な温度変化による結露 ・レンズへのにカビ
趣味・コレクション品	フィギュア、プラモデル、ドール、レコード、	・高温でプラスチック製品が変形・変色 ・レコードの盤が反る
思い出の品	雛人形、五月人形、節句飾り、おもちゃ、記念品	・湿気によるカビやダニ、虫食いの被害を受けやすい ・顔の部分のシミや着物の劣化

屋外型トランクルームでもOKな荷物

温度や湿度の変化に強い荷物であれば、料金が割安な屋外コンテナを利用する選択肢もあります。

以下は、屋外型トランクルームでも保管できる荷物の一覧です。

荷物の種類	品目	屋外保管の際の注意点
自動車・バイク用品	タイヤ、ホイール、工具類、パーツ類	・タイヤはカバーをかける ・工具類は防錆スプレーを塗布
アウトドア・レジャー用品	キャンプ用品（テント、タープ）、バーベキューコンロ、スキー・スノーボード板、サーフボード	・必ず汚れを落とす ・完全に乾燥させる
スポーツ用品	ゴルフバッグ、テニスラケット、野球道具、ボール類	・土や汗をきれいに拭き取る ・乾燥させてから保管
その他	ガーデニング用品、DIY工具、除雪用品、災害用備蓄品（食料品や水を除く）	・土や泥などの汚れは落とす ・スプレー缶や燃料など、引火性・危険物の保管NG

屋外型トランクルームには、空調設備がありません。換気口は備え付けられていますが、外気温・湿度に影響されやすいため、環境変化に強いものだけ保管しましょう。

「空調完備」と記載されたトランクルームの注意点

「空調完備」という言葉は非常に魅力的ですが、その言葉だけで判断してしまうと、思わぬトラブルにつながる可能性があります。大切な荷物を守るために、契約前に必ず確認しておきたい注意点を5つ解説します。

注意点① 「空調システム完備」と「エアコン完備」は意味が違う

トランクルームを探していると、「空調システム完備」と「エアコン完備」という2つの表記を見かけることがあります。これらは似ているようで、実は意味が異なる場合があるため注意が必要です。

空調システム	エアコン
・1年をとおして温度・湿度を管理 ・環境が一定に保たれる	・温かい時期のみ冷蔵やドライ運転 ・冬季は暖房なしのケースが多い

単なる「エアコン完備」の場合、湿度管理機能が含まれていない可能性があります。

エアコンは基本的に温度を調整するための設備です。除湿機能が付いている機種もありますが、トランクルームで24時間最適な湿度を保つための本格的なものではないかもしれません。

一方で「空調システム完備」は、温度と湿度の両方を管理するシステムを指すのが一般的です。カビや結露のリスクを考えると、この違いは非常に重要です。

注意点② 「温度管理」と「温湿度管理」は意味が違う

「温度管理」だけでは、湿度の変化によるカビの発生や素材の劣化を防ぐことは困難です。

大切な荷物を長期間保管する場合は、「温湿度管理」に対応しているか確認してください。具体的な管理基準（例：温度20℃前後、湿度50%前後など）を公式サイトで確認したり、問い合わせたりすることをおすすめします。

注意点③ 空調完備でも除湿対策は十分に行う

空調完備のトランクルームでも、荷物を大量に預けると局所的に湿気が溜まりやすくなるため、個人でできる除湿対策は必ず行いましょう。具体的には、以下の対策方法が挙げられます。

大切なのは、壁・床へ直に荷物を付けないよう保管することです。空気の通り道を作り、湿気が留まらないよう配慮しましょう。

注意点④ 定期的な換気・荷物のメンテナンスを欠かさない

トランクルームに荷物を預けたあとは、定期的な換気とメンテナンスを行い、トラブルを未然に防ぎましょう。空調完備のトランクルームであっても、長期的に放置すると局所的に湿気が溜まり、荷物を劣化させる恐れがあります。

除湿剤・乾燥剤などを設置している場合、使用期限が過ぎることもあるでしょう。着物・革製品の場合、湿気による劣化やシワが付く可能性もあります。

そのため、定期的（1～3ヶ月に一度）にトランクルームへ足を運び、内部の換気やメンテナンスを行ってください。

注意点⑤ 倉庫内のレイアウト次第で空調の効きが変わる

大規模な屋内型トランクルームで特に注意したいのが、施設内の場所によって空調の効きにムラがある可能性です。空調の吹き出し口から遠い隅の部屋や、壁際、出入り口付近のユニットは、施設の中央部と比べて温度や湿度が不安定になることがあります。

安心して預けるためにも、契約前には必ず現地を見学（内見）し、ご自身の目で保管環境を確認することが重要です。内見の際は、以下のポイントをチェックしましょう。

これらの注意点を事前に把握しておくことで、「空調完備」という言葉に惑わされず、本当に大切な荷物を守れる最適なトランクルームを見つけられます。

トランクルームの空調に関するよくある質問

トランクルームの空調設備は、大切な荷物を最適な状態で保管するために非常に重要です。

しかし、「空調完備」という言葉だけでは分かりにくい点も多く、疑問が浮かぶことでしょう。ここでは、トランクルームの空調に関するよくある質問にお答えし、あなたのトランクルーム選びをサポートします。

トランクルームの「空調完備」「換気設備のみ」の違いは？

「空調完備」と「換気設備のみ」では、荷物の保管環境が大きく異なります。特に、湿気や温度変化に弱いデリケートな荷物を預ける場合は、この違いが保管状態を左右する重要なポイントになります。

空調完備	換気設備のみ
・温度や湿度が調整される ・カビや結露のリスクが軽減される	・店舗内の空気を循環/換気する ・外気の影響を受けやすいが低料金

空調設備は冷房・ドライ運転、店舗によっては湿度調整などが行われ、一定の環境が保たれます。デリケートな荷物を預ける場合、空調設備のある店舗を選びましょう。

空調完備のトランクルームを利用すべきケースは？

空調完備のトランクルームを利用すべきケースは次のとおりです。

自宅のクローゼットや押し入れで保管する際に、除湿剤や防虫剤が欠かせないような荷物は、空調完備のトランクルームの利用を強くおすすめします。

トランクルームの空調は24時間稼働している？

「空調システム完備」のトランクルームであれば、環境維持が24時間継続している可能性があります。もちろん、メンテナンスのタイミングでは一時的に空調が停止するケースもありますが、基本的には24時間365日稼働すると考えて良いでしょう。

ただし、すべてのトランクルームが24時間稼働とは限りません。契約前は、業者の公式サイトで「導入される空調設備の種類」「設定される温度・湿度」などを確認し、稼働状況を確認しましょう。

トランクルームは空調設備以外の設備も確認すべき？

トランクルーム契約時は、以下の設備の有無も確認すべきです。

空調完備のトランクルームであっても、「大型の荷物を搬入できない」「犯罪の被害に遭いやすい」といった環境では、荷物を安心して預けられません。コスパを高め、用途に合った使い方をするためにも、上記の設備を確認しましょう。

空調完備のトランクルームは設備詳細を確認して契約しよう！

空調完備のトランクルームは、屋外型に比べて料金は高くなる傾向にあります。しかし、温度・湿度変化に弱い衣類や書籍、精密機器などをカビ・ダニ・劣化から守るためには最適な保管環境です。

もちろん、料金やセキュリティ、立地など複合的な条件を考慮して選ぶことも忘れないようにしましょう。トランクルームは、荷物の種類・用途に合っていることが重要です。

また、「空調完備」と記載されていても、「冷房・ドライのみ運転」「湿度調整なし」といったケースもあります。業者の公式HPから空調の稼働方法をチェックして、理想的な環境か確認しましょう。

以下のトランクルーム業者は、1年間をとおして適切な環境が保たれているためおすすめです。

業者名	空調について
ドッとあーるコンテナ	・空調管理システムあり ・冷暖房を稼働 ※店舗により差がある
キュラーズ	・温湿度管理 ・湿度は平均60％前後